ね ぎ

『白ネギ』 と 『青ネギ』

ネギは大きく『白ネギ』と『青ネギ』に分けられます。
白ねぎは土をかぶせて育て、
青ねぎは、日光に当てて育てるため栄養分もそれぞれ異なります。
白ネギは、辛味成分の硫化アリルを多く含み、
青ネギはカルシウムやビタミンを多く含みます。
昔から、関東では白ネギ、関西では青ネギが好まれてきましたが、
近頃は料理によって使い分けられるようになっています。

『量』について

食品添加物や農薬だけではなく、
全ての食品は化学物質でできています。
食品を食べることで人の体に入った化学物質は、体の働きによって分解されたり、
尿と一緒に外に出るなど、ふつうは、体内にたまり続ける事はありません。
しかし、一定の量を超えてとると、体に何らかの影響があらわれます。
どのような食品も、度を超して大量に食べると、健康に悪い影響があるかも
しれないのです。

食品添加物や農薬は、ある食品の一定の量に対して、使ってよい量・残ってもよい量
が食品衛生法で決められています。この量をあらわす値を、『基準値』といいます。

基準値

葱のにおいのもと

ネギ独特のにおいと辛味は、硫化アリルという成分で、ねぎの白い部分に
多く含まれています。硫化アリルには消火液の分泌を促す働きがあります。
また、血行を促進して発汗作用を促すことから、昔から風邪の予防には、
ネギが効果的と言われています。
ただ、硫化アリルは熱に弱いため、加熱すると壊れてしまうので、
生のまま食べると効果的です。

『基準値』について

どのくらいの量なら体に影響を与えないのか、その量は物質ごとに違います。
ある物質を人が一生のあいだ、毎日とり続けても影響を与えない一日当たりの量を
ADI(一日摂取許容量)といいます。ADIを決めるときは、まず、動物実験で
まったく影響の出ない量である、無毒性量を見つけます。そしてこれを人に
あてはめるため、より安全を見て、動物と人の違い、個人差、年齢の差を考えて
100分の1にした量がADIです。食品添加物や農薬の基準値は、
人が実際に摂る量がADIを超えないように決められます。

どんなネギを選べばいいの?

『白ネギ』は、白い部分がしまっていてずっしりと重く、
青い部分と白い部分の境のはっきりしているものを選びましょう。

『青ネギ』は、葉先までとがっていて色の濃いものを選びましょう。

東京都多摩府中保健所 『食べもの暦』より