金属製容器の使用方法にご注意を
2.内側に傷がついた水筒による事例
スポーツ飲料をのんで、6名が苦味を感じ、頭痛・めまい・吐き気などの症状を
呈しました。
通常、乳白色の飲料は、青緑色に変色しており、水筒の内部には、小さな褐色の
物質がたくさん付着していました。
スポーツ飲料からは、高濃度の銅が検出され、水筒内部に付着していた褐色物質の
成分も銅でした。
当日朝7時半頃に粉末を水に溶かして水筒に作り、飲んだのは午後2時。
水筒の内部は、一見して破損しているようには見えませんでした。
再現試験をしてみた結果、青緑色の液体がたまりました。
水筒は、二重構造になっており、二重になっている内部に銅を使用していました。
水筒が破損していたため、スポーツ飲料が二重構造内部にまで染み込み、銅が溶けだ
したことが原因と考えられました。.
東京都福祉保健局 『食品衛生の窓』より
暑い季節を迎え、冷たい飲み物を飲む機会が多くなってきました。
水筒をもってのお出かけや、スポーツ飲料をたくさん作ることもあるかもしれません。
しかし、金属製の容器を使用した場合、使い方によっては、容器の金属部分が
飲み物の中に溶け出し、中毒を起こすことがあります。
使い方などを確認してみましょう。
1.古くなったやかんによる事例
保育園で日ごろ麦茶をつくっていたやかんで、乳酸菌飲料を作ったところ、
それを飲んだ園児15名が吐き気・嘔吐の症状を呈しました。苦味・金属味を
感じました。
やかんは、アルミニウム製のものですが、長期間、麦茶を沸かすのに使用しており、
内側が黒色に変色し、金属の一部が腐食していました。
乳酸菌飲料からは、高濃度の銅が検出され、やかんの黒色部分からも銅が
検出されました。
長期間使用していたことにより、水道水やお茶から微量の銅イオンがやかんに付着し、
それが酸性の乳酸菌で溶け出したことが原因と考えられました。
金属製の容器で中毒???
アルミニウムや鉄、銅などで作られた容器は、酸性の食品に触れると金属が溶けだす
ことがあります。
通常、容器の内側をコーティングして金属と食品が直接触れないようにするなど、
金属が過剰に溶け出すことがないように様々な工夫がなされています。
しかし、容器に傷がついている状態で、酸性飲料を長時間保管したりすると、金属成分
が食品や飲料の中に過剰に溶け出し、思わぬ事故につながることがあります。
<<実際の中毒事例>>
* 炭酸飲料
* 乳酸菌飲料
* 果汁飲料
* スポーツ飲料
など・・・
酸性飲料って何?
東京都多摩府中保健所 『食べもの暦』 より
* 容器の内側にさびや傷がないか、よく確認しましょう。
* 酸性度の高い飲み物 等を、金属製の容器に長期間保管しないようにしましょう。
* 容器は定期的に新しいものに交換しましょう。
どのようなことに気をつければいいの?
*炭酸・乳酸・ビタミンC・クエン酸を多く含む飲み物は、酸性度が高くなります。